楽しく生きるためのブッダの教え

「ブッダの教え」を元にして、悩みや恐れなどのストレスを取り除き、残りの人生を楽しく生きるためのブログです。解釈方法は、哲学、脳科学、心理学、そして、直感によるものです。経典の直訳とは異なっていることをご理解の上お読みくだされば幸いです。

「神力」はコミットメントから得られるもの

ブッダは神力を与えてくれます。
しかし、神力はただで得られるものではありません。

それでは、どのようにすれば神力を得られるのでしょうか?

(訓読)
 此の無量無辺百千万億阿僧祇の世界を過ぎて国あり娑婆と名く。是の中に仏います、釈迦牟尼と名けたてまつる。今諸の菩薩摩訶薩の為に、大乗経の妙法蓮華・教菩薩法・仏所護念と名くるを説きたもう。汝等当に深心に随喜すべし。亦当に釈迦牟尼仏を礼拝し供養すべし。

彼の諸の衆生、虚空の中の声を聞き已って合掌して娑婆世界に向って、是の如き言を作さく、
 南無釈迦牟尼仏、南無釈迦牟尼仏と。

種々の華・香・瓔珞・幡蓋及び諸の厳身の具・珍宝・妙物を以て、皆共に遥かに娑婆世界に散ず。所散の諸物十方より来ること、譬えば雲の集まるが如し。変じて宝帳となって遍く此の間の諸仏の上に覆う。
時に十方世界、通達無碍にして一仏土の如し。


(現在語訳)
天から声が聞こえた
「友よ、幾千万億という計り知ることもできない世界の向こうに、娑婆という世界がある。ここに釈迦牟尼という仏がいる。 今、諸々の菩薩のために最高の教えである法華経を説いている。友よ、歓べ。釈迦牟尼仏を礼拝し、供養しよう」

十方世界の衆生は、みな娑婆世界に向かって合掌して唱えた。
「南無釈迦牟尼仏  南無釈迦牟尼仏

そして種々の花、香料、宝玉、旗等の飾りを娑婆世界に降らした。それらが十方世界から雲のように集まって、 諸仏の上に散ってきた。このとき十方世界は一つの仏国土のようになった。

引用:要約法華経 如来神力品 第二十一

 

天からの声は、脳の中に聞こえてくる心の声のことです。

娑婆世界というのは、生老病死の苦」でもだえている状態をいいます。

菩薩の最高の教えというのは、「大乗(慈悲喜捨」の教えのこと。人生の障害から脱するためには、大乗で生きることで可能になります。

 

南無釈迦牟尼仏、南無釈迦牟尼仏と(心の中で)合唱するというのは、大乗の教えを実践することをコミット(決断)する証です。


人は、最高の目的・目標に決断すると、目から鱗が落ちたように脳(心)がスッキリします。その状態のたとえです。

この経典では、この世で生きる上での「決断」の重要さを教えてくれています。

 

ブッダの教えを分かりやすくお伝えするために、物語を書いています。是非ご覧になってください。

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