楽しく生きるためのブッダの教え

「ブッダの教え」を元にして、悩みや恐れなどのストレスを取り除き、残りの人生を楽しく生きるためのブログです。解釈方法は、哲学、脳科学、心理学、そして、直感によるものです。経典の直訳とは異なっていることをご理解の上お読みくだされば幸いです。

心で想像することは宇宙(大自然)につながっている

法華三部経は、無量義経妙法蓮華経、行法経の三部からなりますが、はじめの無量義経には何が説かれているのか気になりませんか?

ブッダが一番始めに説く教えですから。

現在語訳にすると、、、

このように私は聞きました。ある時、仏は、マガダ王国の都ラージャグリハにある霊鷲山に住み、一万二千人の出家修行者と共にいました。大菩薩たちが、約八万人いました。天上界の神々、ナーガ、ヤクシャ、ガンバルヴァ、アスラ、ガルダ、キンナラ、マホーラガたち、多くの男女の出家修行者や在家修行者も同席していました。
転輪王・小転輪王・金輪・銀輪・諸輪の王、国王・王子・優れた家来たち、優れた人々、大長者たちが、それぞれ多くの眷属と共に集まっていました。人々は、次々と仏のもとへと進み、仏のみ足に額をつけて礼拝し、仏のまわりを右回りに巡りました。香をたき、花を散じ、様々に供養しおわって、退いてもとの席へと戻りました。
引用:蓮の道 無量義経 徳行品第一

真読では、、、

天。龍。夜叉。乾闥婆。阿修羅。迦楼羅緊那羅。摩侯羅伽。

人間だけでなく、神様や龍や鬼などの現実離れした存在が、仏の教えを聞きに集合した様子が描かれています。


現実にはあり得ない状況を描いて、一番始めに何を伝えたかったのだと思いますか?

それは…脳の仕組み(思考・想像)についてです。

脳(心と表現しても良い)の中には、想像可能なすべての生物、無生物があることを教えています。

脳の中には、神も龍も鬼も、良い人も悪い人も、すべて存在しているが、それらは勝手に現れたり消えたりする。このことが、不安や恐怖という悩みをつくるのです。

いつも神様が付いていれば安心した生活を送れます。しかし、鬼や悪い人が出てきて地獄に落とそうとしてきたら、不安に襲われるでしょう。


ブッダは瞑想しながら、自分の脳の中で起こっているストーリー(夢)を幽体離脱という技を使い、(顕在意識によって)客観的に観察します。


後で詳しく述べますが、自分の脳の中に起きている思考(想像)を他人のように客観視することができないと、自分の心(感情)をコントロールできません。

それは、持って生まれた人生(素質、性格)に流されてしまうということになります。


ブッダが始めに伝えたいこと、それは…

外で起きている事を見るのではなく、「いま何を想像しているのか?」を見ろ!


さらに、不思議な話は続きます。

その菩薩の名を、文殊師利法王子、大威徳蔵法王子、無憂蔵法王子、大弁蔵法王子、弥勒菩薩、導首菩薩、薬王菩薩、薬上菩薩、華幢菩薩、華光幢菩薩、陀羅尼自在王菩薩、観世音菩薩、大勢至菩薩、常精進菩薩、法印首菩薩、宝積菩薩、宝杖菩薩、越三界菩薩、毘摩跋羅菩薩、香象菩薩、大香象菩薩、師子吼王菩薩、師子遊戯世菩薩、師子奮迅菩薩、師子精進菩薩、勇鋭力菩薩、師子威猛伏菩薩、荘厳菩薩、大荘厳菩薩と曰う。是の如き等の菩薩摩訶薩八万人と倶なりき。

菩薩は、仏(悟りを得る)になるために、何度も輪廻転生しながら修行している神のような存在です。
「その菩薩が8万人も、ブッダの周りに集合している。」と描かれていますが、そんなことは現実にあるはずがありません。

瞑想(夢)の中の菩薩は、宇宙に点在する星のことを指しているのです。ということは、脳の中(小宇宙)の菩薩は、大宇宙の星(菩薩という人格)なのです。

信じなくても大丈夫ですが、経典ではそういう不思議な事を後世に伝えています。

何故だと思いますか?

ブッダが伝えたかった悟り「あらゆる人の脳には、8万人もの菩薩が鎮座している!」ということ。いわゆる「人には、仏性がある」。

このことを信じることによって、菩薩の力(潜在能力・神力)を発揮することができるようになります。


諸説ありますが、ブッダが悟りを開いたのは、この「宇宙の姿」です。
宇宙とは、大宇宙(大自然)と小宇宙(脳・心)のことです。

そして、二つの宇宙は時空を超えてつながっているのです。


この悟りを理解しないと、これからブログでお伝えする経典の解釈は理解できないでしょう。でも、今分からなくても大丈夫です。この話を記憶の一部に留めていれば、いつかふっと分かる時がきます。きっと!(ブッダがそのように言っているのですから。)