最高のパフォーマンスが発揮できる方法
何をすべきか分かっているのに、どうしてやらないのだろう?
自己啓発の本を読む、セミナーで学ぶ、その時にはモチベーションが上がり「さあ、俺もやるぞ!」と意気込むですが、時間とともに熱い感情が冷めてしまったという経験はありませんか?
それだけではなく、ほとんどの自己啓発本やセミナーで話されていることは、決して目新しいことではなく、忘れていたことを思い出させてくれただけなのです。
そして、やる気のトリガーとなる話というのは、人それぞれ皆違い、自分自身の価値観に同じだったからといえます。
自分の価値観と同じだったから、やる気になったのです。
…というように、ある程度、学んでいる人であれば、本当は人に教えられなくても、「何をやればいいのか?」ということは理解しているのです。
頭で理解しているのに、出来ないのは何故なのでしょう?
多くの人が、このことで悩んでいるのです。
成果を出すために、重要なことは行動です。
要領を得ている。合理的である。能力を発揮。スピードがある。簡潔である。そして、より成果を出せる。そのような行動です。いわゆるパフォーマンスです。
このパフォーマンスを最高に発揮するためには、どうすれば良いと思いますか?
その話をする前に、人間の行動心理を知る必要があります。
人は、潜在的な強い欲求によって行動します。そのほとんどが無意識的な行動です。
マズロー欲求段階というのは、有名ですよね。
「マズローの欲求段階説」を簡単に説明すると、人は生きていくために絶対に必要な食欲や性欲によって動かされるのですが、それが満たされると、身の安全を優先し、愛を欲しがり、他人からの尊敬、そして、自己実現へ向けて行動する。というものです。
コーチングでは、その上に、「成長」と「貢献」。そして、「悟り」の段階を学びます。
マズローの説明では、人は一番底辺の段階から欲求が満たされていくと、一つずつステップを上がっていくと言う考えでした。
しかし、事実は、そうではないのです。
これらは、すべて脳で考えていることなので、現実であって現実ではないからです。
分かりにくい表現で恐縮ですが、「脳で考えていることなので、すべて嘘なのです。」
考えは、どういうふうにも変えられるのです。
元々、考えというのは、空気のようなものですから。
ところが、実際は、その嘘の欲求に振り回されるために、パフォーマンスが低くなるのです。
たとえば、こんな感じです。
「お金がないから、人のためになんかできない。」、「お金が入ったら、人のためになることをやろうと考えている。」という感じです。
この考えを大事にしていたら、一生、生活のために働くことになりかねません。
私が、あなたに何を伝えたいのかというと…
最高のパフォーマンスを発揮するためには、マズローの階段を一つずつ登る必要はありません。
いきなり、上の段階の「成長」や「貢献」にワープすることなのです。
自分自身が、成長することにフォーカスすると、低レベル欲求を跳ね除けないと出来ないことが多くあります。
たとえば、成長するためには、「安全」を犯す必要がでてきます。生命を脅かすリスクという障害を越えるチャレンジが必要になります。
このように、障害があってもチャレンジすることがないと、人は成長することができないのです。
人はリスクを負って成長することを決断したときに、「何が何でもやる!」と基準が上がります。
その時、脳は眠っている神経を叩きおこし、最高の結果を出すための知恵を出すのです。
最高の知恵があるのですから、それが自信となり、最高のパフォーマンスを発揮することになるのです。
自分の成長のためでも、これだけのパフォーマンスが出せるのですが、これが、他人や社会への「貢献」であれば、どうなると思いますか?
あなたは、このような経験をしたことはありませんか?
たとえば、翌日テストがあるので、勉強をしなければいけない。でも、面白いテレビ番組があって、中々、手が付けられない。
やっと、やる気を出して徹夜で勉強していたが、睡魔に襲われて、結局、途中で寝てしまった。
ところが、仲の良い友達がいつもテストで合格点を取れないので、教えてやることになった。自分も勉強しなければいけないが、友達に教えることを優先した。
すると、友達に教えた方が自分の頭にも、すっと入ってきて、結局は自分のためになった。
これは、良くある話です。
人というのは、自分のためにやる時よりも、人のためにやる方が良い感情になるために、パフォーマンスが発揮できるからなのです。
私の体験でも、「口臭予防の歯磨き粉」を販売しているのですが、「どうすれば売れるだろうか?」と自分自身に質問している時というのは、一般的な方法しか思い浮かびません。
ところが、自分に向けていたフォーカスを「口臭で困っているお客さま」にフォーカスすると、質問も変わります。
「困っているお客さまをもっと助けるにはどうすればいいだろうか?」とか、「もっと多くの人を助けるには、どうすればいいだろうか?」となったのです。
この結果は、説明する必要もないと思いますが、フォーカスを自分ではなく、「人のためにする」に向けたときに、ピークステートになれます。
ピークステートになったときに、最高のパフォーマンスが発揮できるのです。
だから、私は、このコツを自分だけのものにしてはいけない。もっと多くの人にお伝えし成功を分かち合う必要があるとコミットメントしているのです。