大慈悲の心で生きると人生が一変する
ブッダの教え(経典)の中に、「大慈悲」という言葉がよく出てきます。
大慈大悲の心が、あなたとあなたの周囲が幸福になるキーワードだからです。
無量義経十功徳品第三
(訓読)
善哉善哉、諸の善男子、汝等今者真に是れ仏子なり。
弘き大慈大悲をもって深く能く苦を抜き厄を救う者なり。
一切衆生の良福田なり。広く一切の為に大良導師と作れり。(現在語訳)
そのときに、ブッダはほめて言われた、素晴らしい。素晴らしい。諸々の仏道に帰依した人たちよ、お前たちこそ今まさに仏の弟子である。広大な慈悲の心をもって人びとの苦しみを除き、災難から救ってあげることができる
ブッダの悟りは「空」です。空から「無いものを有ると思い、有るものを無いと思う」ことで、自分勝手な感情を生み、縁を招き、結果が生まれます。しかし、良いことも悪いことも消えてなくなるものです。
人が一生を通して幸福に生きるためには、世の中の真実を観る必要がありますが、この偏見と感情がそれを邪魔している。これが問題だと説かれます。
それでは、どのようにすればいいかと言うと、、、
自身の心を仏のレベルまで高める必要があると。
それは、「大乗」の実践で可能です。
大乗とは、自分中心の思考から外に出て、他人、社会、地球という大きな世界からの思考をいいます。
大乗のレベルから思考すると、物事の真実が見えるようになるため、苦労することがなくなるだけでなく、本当の幸福(自己実現)を味わうことができます。
この大乗の具体的な方法が、「大慈悲」です。
大慈とは、親愛や友情のような無条件に与える愛。そのための思考と行動をいいます。
大悲とは、他人の苦しみを自身の苦しみのように捉えて、他人を苦しみから救うために奮起する勇気のことです。
ブッダは言います。この大慈悲の心を持って生活(仕事)をしていれば、悪魔や煩悩に振り回されることはない。それどころか、八万の神々や菩薩、あなたを守護する霊たちが、あなたの協力者となるだろう、と。
同じ仕事をする時でも、「困っているお客様が、自分たちの会社で作った(販売している)商品を使ったことで喜んでいる姿」をイメージしただけで、気分もよくなり「喜んでもらうためにもっとこんなこともしよう。」とアイデアが浮かぶことでしょう。
そして、ワクワクと胸が高まり仕事に熱中することになります。
それは、すべての結果を変えることになるのです。