楽しく生きるためのブッダの教え

「ブッダの教え」を元にして、悩みや恐れなどのストレスを取り除き、残りの人生を楽しく生きるためのブログです。解釈方法は、哲学、脳科学、心理学、そして、直感によるものです。経典の直訳とは異なっていることをご理解の上お読みくだされば幸いです。

ウィン・ウィンの関係を築くためのシンプルな方法

私の師匠のマイケルボルダック氏(世界ナンバーワンの目標達成コーチ)は、ウィン・ウィンについてこのように言われています。

「ウィン・ウィンは人生で望むものすべてを手に入れるか、貧しい人生を送るかの違いです。幸せな人生を過ごすか、悲しい人生を過ごすかの違いです。」

人生にとって、これほど重要なものです。

ですから、ウィン・ウィンを実際にビジネスや人生に取り入れようとしているあなたは、確実に成功に近づいているといえます。

今回の記事は、そのウィン・ウィンの関係の築き方についてお伝えします。是非、ご参考にしてください。

ウィン・ウィンの関係を築くための秘訣

 

ウィン・ウィンとは、お互いが得たいものを手に入れること。両者が得をすることです。

そのためには、「相手が望むものを与えたい。」と思うことが必要です。それも、心の底から相手に喜んでもらおうと考えることが大事です。

相手のことを思いやる気持ちがないといけません。相手のことを好きでないとできません。嫌いな人に喜んでもらおうと思えませんよね。

相手からも自分のことを好きになってもらわないといけませんが、先ず、相手を好きになることが大事です。

そのために私がしている質問は、「なぜ、この人のことを気にかけるのか?」です。なぜ、この人のことを気にかけているのかと常に考えることで、ウィン・ウィンの関係を築く方法を考えるようになるのです。

つまり、相手に可能な限り喜んでもらおうとするし、味わう痛みを最低限にしようと考えます。ですから、最高のパートナーシップを築くことができるので、素晴らしい結果を得ることができるのです。

相手のニーズを知る

パートナーを喜ばすためには、「その人が何を欲しいのか?」、「何で困っているのか?」、「何をしてほしいのか?」ということを知らないといけません。

 

相手のニーズを知らないことには、その人を喜ばすことなどできないからです。

私が行っているコーチングでは、人のニーズを6つに分けて考えます。

6つのニーズ

1、安定感

2、不安定感

3、自己重要感

4、愛

5、成長

6、貢献

 

安定感 

安定したい欲求です。誰でも人は安心したい、恐怖は避けたい、という動物的というか本能的な欲求があります。

大企業や公務員として就職することに人気があるのも、そういう心理が働いているのかもしれません。

不安定感

変化が欲しいという欲求。人は毎日が安定しているとだらだらと生活することになります。そして、その生活に飽きてきませんか?

その欲求を満足させるために、旅行やギャンブルなどで非日常を味わいたいのかも。不倫など危険な恋愛のほうが燃えるのも、この不安定感を欲しいという心理が働いています。

自己重要感

自己重要感は、価値ある存在でいたいという欲求です。

あなたは、他人から誉められたくないですか?
誉められると嬉しくなりませんか?

このように思うことは自然ですし、そのために人は頑張ります。ところが、一つ間違えると、「俺が、俺が…」と、自己中心的になってしまうので要注意です。

愛されたい、愛したい。人とつながりたいという欲求です。

誰かから愛されたいと思うのは自然です。愛されて嫌な気持ちになることはありません。そして、愛してくれる人のことを愛します。

愛してほしいから愛するんだという人もいます。

趣味や価値観が同じ人たちでグループをつくることがあります。これは、人は人とつながりたいから。

成長

成長したいという欲求。人は成長するために学んだり努力します。

初めて自転車に乗れたときのことを覚えていますか?
嬉しかったはずです。毎日、自転車に乗れるように練習したのですから嬉しくて当然かもしれません。練習中、何度も転倒し傷をつくってもあきらめなかったのは、どうして?

お兄ちゃんやお姉ちゃんのように、自転車に乗れるようになりたかったからではないですか?成長したいとはこういうことです。

だから、事業でも、限りなく発展しようと頑張るのかもしれませんね。決してお金が欲しいからではないのです。お金が目的なら、ある程度の収入があれ満足します。人は常に成長したいのです。成長が止まると後退しかないということを無意識で知っているのです。 

貢献

何かに貢献したいという欲求。子供の頃から、「他人のためになる」、「社会の役に立ちたい」と考えます。

何のために、そのように考えるのかは分からないですが、人は「他人のためになる」、「社会の役に立つ」と心が喜びます。そのように出来ているようです。だから、だれにでも良心があるのかもしれません。

人や社会のために貢献していると、心が喜び、自信がつき、すべてに積極的になれるから不思議です。

相手のニーズを知るには

「相手のニーズは、どのようにすれば分かりますか?」と考えていませんか?

相手のニーズを知る方法はかんたんです。聞けばいいのです。

「何がほしいですか?」と質問します。

具体的に何が欲しいのかを聞きます。具体的とはつまり、その結果が明確かということです。

  • 明確か?
  • 計測可能か?
  • 達成可能か?
  • 心から望んでいるか?
  • 期限は?

これら5つのことを質問で明確にする必要があります。

これからウィン・ウィンの関係を築こうとする相手のニーズが分かると、与えることができます。これで、ウィン・ウィンの関係になれるかもしれませんね。

ところで、ウィン・ウィンの前に大切なことがあります。それは、信頼関係をつくること。人は信頼関係があると、提案を受け入れやすくなります。ところが、信頼関係がないと、どれほど素晴らしい提案でも疑ってしまうものです。

次回は、かんたんに信頼関係を築く方法をご紹介させていただきます。ご期待ください。