ブッダの教えの原点である「信じる」を知らないと幸福にはなれません
信仰心にはレベルがあります。
そして、信仰のレベルによって、現在の状態(健康、経済、家庭、人間関係、能力など)が表に現れているのです。
決して、信じれば良いというわけではありません。
信じ方には、智恵が必要です。それをご説明しますね。
如来の滅後に於て 仏の所説の経の
因縁及び次第を知って 義に随って実の如く説かん
日月の光明の 能く諸の幽冥を除くが如く
斯の人世間に行じて 能く衆生の闇を滅し
無量の菩薩をして 畢竟して一乗に住せしめん
すべての方便は、一乗(最高の悟り)に到達するためです。
ブッダの教えでは、声聞乗(教えを聞いて悟ったと思う人)、縁覚乗(一人修行して悟ったと思う人)、菩薩乗(他人のために行動して悟る人)の三乗が出てきますが、それらは、すべて最高の悟りへ導くための方便だとハッキリ言っています。
仏教にかぎらず信仰する人たちには、信じるレベルがあります。
1、 この世に神力など不思議なことはないと信じている人。
2、 不思議なこと(神力)を信じているが、自分には起きないと信じている人。
3、 不思議なこと(神力)を信じている。それが実現するのは神頼みが一番だと信じているため努力をしない人。
4、 不思議なこと(神力)を信じているが、自身にはそれ以上に恐怖(悪霊や鬼)が起きると信じている人。
5、 他人のために行動すれば、功徳が得られると信じている人。
6、 ブッダの教えが身に付いているため、何も考えなくても善の行為が出来てしまう人。
新興宗教団体に入っている人の中には、「友達が苦労から救われるよう願いをかけたら、宝くじが当たった!」という人や、「他人のために動くことを怠けて仕事ばかりしていたため、癌になった!」という人もいます。
宝くじは、偶然当たっただけで、友達を救うこととは関係ないことです。ところが、人は関連付けをする習性があるため、無理やり宗教と結びつけたのでしょう。
信仰をしていない人でも、癌になると悪いことと関連付けするかもしれません。しかし、癌になるのは、普段からの悪い食事や生活習慣が原因です。
すべての結果には原因があるとブッダは断言しています。
願ったから幸福になるというのは、間違いを起こしやすいです。
たとえば震災や台風で多くの神社やお寺が破壊されました。これをどう説明しますか?
神社やお寺には、沢山の信仰深い人たちが平和を祈願しています。それなのに、その母体となる施設が破壊されたのです。
この事実は、人間(凡人レベルの悟り)では測れない、自然の力が働いた結果によるもの。
じゃあ、自然の力に対してはどうすることもできないのか、というとそうでもありません。過去の体験や歴史から学び、できるだけ予防することが大事です。出来る限りの予防をすることで、リスクを下げることは可能になるのです。
この世の中のすべてに、原因と結果の法則が働いています。それを信じないのは、神や自然よりも自分のほうが偉いと勘違いしている人間の低いレベルからなのです。
素直になると、真実がすっと見えるようになるため、幸福になるのが簡単になります。
それは、他人からは、不思議な力(神力)が働いているように見えるのでしょう。だから、「あの人は運がいい!」と言われるのです。
さて、あなたはどのレベルの信仰を持っていますか?
どれが悪いことはありません。でも、最高の悟りに達するためには、現在どのレベルにあるかという認識が重要です。
信仰のレベルを上げれば上げるほどに幸福度がアップします。