行き詰ったら頭を使え!
行き詰ったら頭を使え!成功したかったら頭を使え!
これは、私がいつも自分自身に言い聞かせている言葉です。
どういうことかと申しますと…
人間は、常に脳で思考をしています。
思考というのは、自分自身にする質問のことです。
人は、一日の内に何万回何十万回も質問をしていると言われています。
どうして、人は自分自身に質問をするのでしょうか?
それは、「自分にとって何が好ましいか?好ましくないか?」を選択するためです。
いわゆるフロイトのいう「痛みと快楽」の選択です。
それって何だ?と思われるかもしれませんね。
分かりやすく言いますと、
人は頭の中で、「これをすることは、痛みにつながるのでは?」とか、
「これをすると、快楽を得られるのでは?」という感じの質問をしているのです。
これが、フロイト心理学の言う「痛みと快楽」です。
人はやる気に満ちてピークステートにある時には、いつもより前向きな質問をするものです。
「自分の成長のためには何が出来るだろうか?」とか、
「他人に貢献するために何が出来るだろうか?」と、リスクを恐れない質問も出てくることもあります。
このような質問をすると、限りなく良い答えがでてきます。それは、考えに障害がないからです。
ところが、ビジネスが上手く行かなくなると、質問することをやめてしまうことが多いのです。
質問をやめると言うと語弊がありますが、「良い質問」をやめてしまうのです。
行き詰るという状態になると、人は考えに障害を設けてしまうのです。
障害とは、「できない。」、「無理だ。」という心理です。
心に障害を設けてしまうと、前向きな質問をすることをやめ、別の質問をする傾向にあります。
たとえば、ビジネスが行き詰ったときには、「どうして、こんなことになるのだろうか?」という質問をして、悪い原因にフォーカスさせます。
または、「このままビジネスを続けたら大損害になるので、どのようにして会社をたたもうか?」と、折角築いてきたビジネスをやめることにフォーカスするかもしれないのです。
もし、このような悪い質問ではなく、たとえば、「この問題に感謝しよう。もしかしたら、私に何かを教えているのかもしれない。何を教えようとしているのだろう?」、そして、「もし、ビジネスを立て直し、自分が成長できるとすれば、今私に何ができるだろう?」という質問をしたとしたら…どうなるでしょう?
明らかに、その人の行動が変わります。行動が変わると結果も変わります。
どうして、これだけ自信を持って言えると思いますか?
実は、私自身、若い頃ビジネスに行き詰まり、会社をたたんだことがあります。
会社をやめるまで、ずっと苦しんでいました。
販売していた商品に欠陥があることがわかり、弁償に追われ、「このまま続けたら大変なことになるのでは?」と、自分に言っていたのを覚えています。
そして、「どうやって、会社をたたもうか?」と、会社再建よりも少しでもリスクを減らし倒産することばかり考えていました。
そんな暗いことばかり考えているとノイローゼになっていたのかもしれません。「家を燃やして死んでしまおうか?」と頭をよぎったこともあります。
今、振り返ると、若かったというよりも、頭を使うことを知らなかったと反省しています。
もし、現在のコーチングの知恵があれば、多分、新しく商品を作り変えてもっといいものにして、お客さまに喜んでもらえたと思います。もちろん、その結果、会社は成長発展し、凄いことになっていたと想像できます。
でも、悔いはありません。
そのことによって、今、「行き詰ったら頭を使え!」と自分を励ますことが出来ているからです。
そして、毎日、毎朝、「成功したかったら、頭を使え!」と自分の尻を叩いています。
だから、いつも、良い智恵が浮かんで、「今日は貢献するためにこれをしよう!」、「次はこれをやってもっと成長しよう。」とワクワク出来ているのです。
コーチングに本当に感謝です。