起業をしたいが不安でいっぱい
起業を後押しする勇気を作り出すには
起業する前というのは、先が見えない暗闇なので不安があるかもしれません。
自分だけではなく、家族や周囲の人も心配してくれるのでしょうが、頂けるアドバイスといえば、起業で失敗した話ばかり。だから、よけいに不安になってしまうものです。
もし、あなたが、起業しようと決めているが不安で不安でしかたないというのでしたら、6回起業した私の体験を参考にされてはいかがでしょう。
1回目の起業は、21歳の時です。三重県の片田舎で歯科技工所を開業したのが初めての起業です。
この時は、世の中のことを何も知らなかったことが幸いしていました。良く知っていた歯医者さんから、「田舎に技工士が少ないのでたくさんの歯科医が困っている。君が開業するなら応援するよ。」と言ってくれたのが、事の始まりです。
この歯医者さんのに話は、失敗とかトラブルとか不安になる内容が全くなかったので、洗脳されたように私の頭の中も、21歳の若造が起業しても簡単に成功するとしか思っていなかったのです。
もちろん、実際、起業するといろんなことが起こりましたが、それなりに乗り越えられました。
2回目の起業は32歳の時です。歯科器材を開発し特許を取得したことから、歯科器材の製造販売会社を設立しました。
この時は、アイディアに自信があったので、日本だけではなく米国特許も取得し海外へも販売する計画でした。夢が大きかったので、自然と多くの協力者ができました。私も「これは凄いことになる。」と、ワクワクし勇気もいっぱいありました。ですから、法人設立や融資を受けることも嘘のようにスムーズに進みました。
数年後、器材のトラブルにより倒産することになりましたが、起業することは一番簡単だったのとワクワクと楽しかったことを覚えています。
3回目の起業は49歳の時です。勤務先の専門学校の閉校から自主退職をして、学校コンサルタントとしての起業でした。学生募集やマーケティングのスキルや人への指導には自信があったのと、やりたかった仕事だということが大きく、丁度いい機会だと起業したのです。
この時は、少しばかり退職金がありお金に余裕があったのと、仕事を辞めて時間的余裕もあり、元からやりたい仕事だったので、コンサルタントとしてやっていく準備作業が楽しく仕方ありませんでした。
ですから、起業前も起業当初も不安はなく、仕事が始まったのです。ところが、営業しても営業しても思うようにクライアントを獲得できなく月日が経つことで、経済的にも苦しくなりコンサルタントで貢献するというビジョンは消えてしまっていました。
4回目の起業は、口臭予防専門の歯磨き粉を開発したことでの脱サラ起業でした。
その時には、まだ歯磨き粉の販売先も決まっていない状況でしたが、お客さんの反応も良く売れるという感触だけあったのです。
でも、起業した時には生活もまともに出来るような売上もなかったのですが、「専業でやれば、必ず売れる。」と自分に言いかせての起業でした。今振り返れば、勤務していた会社の仕事が面白くなかったことも、起業するモチベーションになっていたかもしれません。
起業後、死にもの狂いで歯科医院へ営業したのですが、販売提携医院をつくっても生計が立てられないほどの売上で、3か月少しで違う会社に就職することに。
5回目の起業は、副業で口臭予防歯磨き粉をネット販売していたのですが、勤めの給料と同じほどの額が稼げるようになったことがきっかけです。
その後、コーチングを学びそれをネット販売に取り入れると、売上も倍増したのです。この時、過去にように失敗してはいけないと、今までのような自分流を反省したのです。考えた末、プロコーチを雇うことを決心。
プロコーチからコーチングを受けることによって自信が生まれ、アイデアが涌き勇気も出てどんどんとチャレンジができ、あっという間に脱サラして起業することができたのです。
その後もコーチングを受けたことと、ネットマーケッティング・コンサルタントを雇ったことで、ネットビジネスは右肩上がりで売上を上げ続けています。
そして、その後私自身も、プロコーチとして起業したのです。これを入れると6回目の起業ですね。
この体験談を読まれて、どう感じられましたか?
私が起業を希望しているあなたにお伝えしたいのは、起業することは簡単だということです。誰でもできます。
起業してしまえば、動くしかないのです。そして、動いている間に学び力を付けていくのです。
失敗したら…と思うかもしれませんが、失敗したとしてもやり直すことができます。何度も私ができたのですから、あなたに出来ないはずがありません。
最悪失敗しても、死ぬことはありません。自殺すれば死にますが、自殺しないでも倒産することができます。私も倒産しましたが、私の周りには倒産してからの方が成功している人が多いです。あなたの周りにもいませんか?
最後に、一つだけ知っておいてほしい真実があります。
それは、慣性の法則です。
止まっている物体は、永遠に止まっている。しかし、動き出すと止まらない。
慣性の法則は、エネルギーに関係する法則の一つです。
たとえば、止まっている新幹線を最初に動かすときには、すごいエネルギーを要します。ところが、動き出すとほとんどエネルギーを必要としません。逆に新幹線を止める時の方がエネルギーがいるくらいです。
起業でも同じなのです。
最初、起業するときに最もエネルギーが必要なのです。後は惰性で動くのです。これが真実です。
慣性の法則を信じることができたら、何も考えずに先ず動くことが大事です。