楽しく生きるためのブッダの教え

「ブッダの教え」を元にして、悩みや恐れなどのストレスを取り除き、残りの人生を楽しく生きるためのブログです。解釈方法は、哲学、脳科学、心理学、そして、直感によるものです。経典の直訳とは異なっていることをご理解の上お読みくだされば幸いです。

「因果の法則」のホントの意味は?

甚深の十二因縁を降らして、もって無明・老・病・死等の猛盛熾然(みょうじょうしねん)なる 苦聚(くじゅ)の日光にそそぎ、
引用:蓮の道 無量義経 徳行品第一


要約すると…
悩める人のために、ブッダは奥深い真理である「十二因縁の法則」を説いた。

「人生の苦の原因は、真理を知らないことにある。」と苦から脱出する方法を教えました。それまで悩んでいた人たちは、十二因縁の教えを知ったとたんに、パッと心に希望の光がさしたのです。

十二因縁とは…仏教の真理中の真理「因果の法則」のことです。

十二因縁法。無明縁行。行縁識。識縁名色。名色縁六入。六入縁触。触縁受。受縁愛。愛縁取。取縁有。有縁生。生縁老死憂悲苦悩。

 

要約すると、人生の悲しみや悩みというものは、すべて「無知」から始まっている。ということです。


今の状態は、宇宙の大原則「原因と結果」を無視して、自分勝手な生き方をしたことによって、縁(人や条件)が引き寄せられた結果なのです。

もし、現状を変えたいのであれば、十二因縁のどの部分を直しても良いが、もっとも効果があるのは、原因を変えることです。(※他の部分は後ほど詳しく説明します。)


原因とは、何だと思いますか?


人が行動するのは、脳が指令を出すからです。思考することで人は行動しますが、その考えに影響を与えているのは、「感情」です。

生きている限り、人の本能(無意識)は「快楽に向けて動き、不快を避けようとする」のです。そのため、快と不快の感情が起きるのです。

しかし、快と不快の基準には個人差があり、同じことを見たり聞いたりしたとしても、受け取り方が異なります。
たとえば、ラーメンが好きな人と嫌いな人では、行きたい店は違いますし、自分と価値観の違う人の気持ちが理解できませんよね。

また、その時の状態(健康、感情)によっても、受け取り方は異なります。イヤなことがあっても、良い出来事があった後には許せるでしょう。ところが、上司からガミガミ説教されたことを妻に言ったところ、共感してもらなければ腹が立つかもしれませんよね。


このようにして、脳は性格だけでなく「状態」にも左右される。その結果、縁を呼び込み、人生まで左右されるのです。

ですから、現状を変えるためには、この「原因と結果の大原則」を理解して、生活の中に生かす必要があるのです。

そのためには、無明(無知)から脱しないといけません。